O様の家づくり体験記(1) - 「平和ハウジングに決めた理由」


はじめまして。
乱雑ではありますが、私の家探しから完成までを掻い摘んで綴らせて頂きます。
私はマイホームを探し始めてから、平和ハウジングさんとの契約に至るまで約1年半の月日を費やしました。
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写真−1 購入した土地
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写真−2 床下換気扇
その間に、家造りに関する本を読み、展示場を訪ね、売り物件を見に行き、家造りに関する知識を勉強し、マイホームに何を求めるのかという方向性を家族で話し合いました。 そして、いつものように建売を物色していたところ、空き地に平和ハウジングさんの看板がありスーパーウォール工法(以下SW)で建てるオール電化の家と明記されていました(写真−1)。

SWの特徴を調べてみると、べた基礎、基礎断熱、空気層12ミリのペアガラス、断熱玄関ドアetc、それによってもたらされる高気密・高断熱そして地震に強く、住宅性能の一つである気密性が気密測定によって数字で表せるという事でした。興味があったので早速平和ハウジングさんに連絡をし、概要を聞くことにしました。その結果SWの特徴に加え、平和ハウジングさん独自に第三者機関による構造体等の検査の実施、人畜無害なシロアリ駆除剤の使用、床下換気扇の設置(写真−2)等を採用しているとの事でした。

目を付けた土地がフリープランという事と地元工務店ならではのアフターメンテナンスに対する迅速な対応、その他平野専務の応対及びクールで落ち着いた人柄にも惹かれ晴れて契約する運びとなりました。予算的には厳しい物件でしたが、近隣の方が少し土地を分けて頂きたいという要望と、オール電化を諦めた結果、予算内に収めることができました。

O様の家づくり体験記(2) - 「気持ち高まる工事着工」


契約を11月中旬に終え、景気が回復傾向にあると言われるようになった昨今、金利も徐々に上昇する動きとなり1日でも早く着工しローンの実行を目指しました。

その為にはまず間取りを決め、それを基に建築確認申請を出し、許可が下りたらやっと着工となります。それまでは、調査を除く作業は出来ません。私は当時、勤務先が夜勤でしたので、昼間の時間をある程度有効に使うことが出来ました。契約後は間取り等の打合せを頻繁に行い、疑問点や問題点をしつこく質問してくる私に対し、平野専務は親切に応対して下さいました。そして予てからの希望であったリビング階段、対面キッチン、WICを配置し間取りを決め、建築確認が下り着工したのは12月上旬でした。

まず初めに地盤調査を行うのですが、先に述べましたように建築確認が下りる前に調査出来る為、先行して行いました。地盤調査とは分かりやすく言うと、家を建てるところの地盤が丈夫であるか、家を建てた後に沈まないかを調査する事です。異常があった場合は、地盤を改良しなくてはなりません。幸いにも地盤はしっかりしていた為、基礎工事に取り掛かかる事ができました。

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写真−3 養生状況
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写真−4 上棟を見守る小さな棟梁
冬場の基礎工事の為、コンクリートの養生(寒さからコンクリートを守る事)をしっかりして頂きたいというこちらの要望に対し、平野専務はコンクリートの強度を変更して頂き、現場サイドではコンクリートを流し込んだ後、シートでの凍害抑制の対応(写真−3)をして頂きました。基礎が出来上がると内側を断熱材で囲み、外気で冷やされた(暖められた)コンクリートの熱を内側に入れないようにしたら完成です。余談ですが、基礎屋の親方さんは愛煙家なのですが、きちんと携帯用灰皿を身につけ現場内の美化にも配慮する方でした。

基礎工事も三週間弱程度で無事に終わり、家造りに際し要となる大工工事に入ります。まず、基礎の天端と土台の木との間に、気密性を高める為のスポンジの様な物を入れ、それと並行して足場屋さんが足場を組み上棟に備えます。この土台の木に自分の名前が刻印されているのを見た時は、感動ものでした。上棟当日は、他の大工さんの応援と後日入ることになる内装屋さん(平和ハウジングさんでは、その家に関係する業者を必ず2名応援に来させるようにしているようです)を含めた総勢6名で行いました。お昼は家内が、ささやかながらトン汁を作り、上棟後には家族三人でプチ上棟式を行いました。天候にも恵まれ終始和やかな雰囲気で無地終えました(写真−4)。

O様の家づくり体験記(3) - 「家らしくなってきました」


上棟後いよいよSWの設置です。取付けは普段使っている釘を使用していました。ただ、釘を打つ位置がシールで示されており、きちんと規定の本数を規定の位置に打たなければ気密性や耐震性が損なわれるようです。

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↓上棟から3日後
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写真−5 家らしくなりました
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写真−6 気密測定状況
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写真−7 発泡ウレタン充填状況
1枚のSWの四方に気密パッキンが貼られ両サイドには断熱パッキンが取り付けられており、気密性と断熱性の向上に一役買っています。そしてこの度大工工事を担当して頂く笹野さんは、SW工法の経験が多数ある方で、段取り良く作業して頂いた為3日程度でSWと屋根の骨組みが出来上がりました。骨組みだけであった上棟時と違いずいぶん家らしくなりました(写真−5)。その後、屋根やさんが来て、骨組みの屋根に板を貼り防水シートを施し、窓がない風通しの良い状態で年を越すことになりました。

年も明け毎日のように現場を視察する私でしたので、大工さんとも親しくなる事ができました。本来ならば、平野専務を通して打合せをする為タイムラグが発生するのですが、大工さんと直接打合せすることも出来スムーズに話が進みました。作業の方はひとまず外装は覆われたので内装の下地作業へと移りました。1月中に筋交い、根太、各部屋を仕切る柱、1F・2Fのフローリング等を施工し、その間にも瓦屋さん、サッシ屋さん、給排水設備の配管屋さん、浴槽の設置屋さん、ベランダの防水屋さんと様々な業者さんが作業に来ました。その結果、SWの特徴である気密測定が1月中に行うことが出来ました(写真−6)。ちなみに測定値はC=0.68(1以下でなければ原因を追究し1以下にしなければならない)隙間の大きさにして8cm2位とのことでした。SW工法は穴という穴を発泡ウレタンでしっかり閉じます(写真−7)。
















O様の家づくり体験記(4) - 「構造見学会」


そして2月上旬に、SW工法を皆さんに少しでも知ってもらいたく構造見学会を開きました。

マイホームを検討している方は是非訪問して、ご自分の目で見て、疑問点はきちんと聞いて、触れて他の家とは何が違うのかを比較してみると良いと思います。その為には、事前に少しずつ家に関する知識を勉強していくことが大切だと思います。

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写真−8 待ちに待った階段
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写真−9 サイディングのサンプル
2月中は、各部屋の壁・天井・ドア枠・収納の設置、1階部分の電気配線、サイディング張りの前処理となる防水シートを貼り、胴縁を取付け、そして待ちに待った階段が出来上がりました。これで、2階へのアクセスも簡単になりました (写真−8)。

そして3月、いよいよサイディングの張付け作業に入り、家造りも最終章を迎えました。サイディングの決定にあたり、小さいサンプル(写真−9)から家全体を想像するのは至難の業ですが、カタログや実際建っている似たような建物を見て想像しました。さらに難所なのが部屋の壁紙決めです。壁紙のサンプルは更に小さく種類が多いのです。平野専務はゆっくりじっくり悩んで決めてくださいと言い残し、分厚いカタログを置いて行きました。それからというもの夜遅くまで壁紙について、家内と話し合いの日々が続いたのは言うまでもありません。お気に入りはLDKを1周するトリム(帯状の壁紙)で、来客者からも評判です。壁紙施工のインテリアフジさんは、休日関係なく夜遅くまで作業して下さいました。細部まで丁寧に施工されているのを見て、これぞ紙業(神業)!と感じました。

3月中であらかた作業の方も終わり、残るところ外構工事だけとなりローンの実行も、当初の目標であった年度内である3月31日に締結することが出来ました。ちなみに、ローンは三井住友銀行の35年固定金利を選びました。時折りチラシで頭金無しで家が買えると甘い話しが書いてありますが、頭金は借入金を少しでも抑える重要要素である為、頭金をどれだけつぎ込めるかによって、購入した後の月々の返済が楽になるか苦になるか変わっていきますので、頭金はしっかり用意した方が良いと思います。

O様の家づくり体験記(5) - 「感動の入居」


そして4月上旬、外構工事も終わり晴れて中旬に入居することが出来ました。

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写真−10 完成見学会
入居前には完成見学会を開き、多くの方に出来栄えをお披露目いたしました(写真−10)。

この度マイホーム造りに当り、事故もなく無事に念願の年度内実行ができスムーズに入居が出来たのも、平和ハウジングさんの平野専務をはじめ、大工の笹野さんその他協力業者の方々の賜物と思っていります。特に平野専務と大工の笹野さんには度重なる提案及びご配慮により、より一層惹き立つワンポイントあるマイホームに仕上がりました(写真−11,12)。本当にありがとうございました。

SWの家は夏涼しくて冬暖かいとありますが、4月〜9月までの半年間住んでみて感じた事は、冷暖房を使用しなければ普通の家とあまり変わりませでした。入居前に平野専務が「家自体には熱源が無い為、冷暖房を使用しなければ寒いし暑いですよ」と、おっしゃっている事を思い出しました。ただ、気密性が高い為か少しの熱源で良く、真夏でも除湿運転がメインでした。私は、平成14年頃からライフラインの使用量をパソコンに入力しておりますが、今年の夏の電気使用量は189kwhで、アパートに住んでいたころのピーク時は毎年210kwh程度でした。これはSWのおかげ!?毎月の入力が楽しみになりました。

最近では平野専務が新しいことを取り入れ、「自然と共存する家」というテーマで家造りを始めています。自然が残る八王子に生まれ育った平野専務にはぴったりなテーマで、是非成功していただきたいと願っております。

最後にマイホームといいますが、自分だけ(マイ)が満足する家(ホーム)にしてはいけません。家造りには家族全員の意見を出来るだけ取り入れるようにし、たとえ家が小さくなっても家族全員が元気でずっと笑って過ごせるようなファミリーホームを築けるかが大切と思います。

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写真−12 階段横の造作窓 写真−13 リビング天井